宇都宮 4年ぶり首位 17年ギョーザ購入額

下野新聞
2018年1月31日

 総務省による2017年の家計調査が30日、同省ホームページで発表され、宇都宮市の1世帯(2人以上)当たりのギョーザ購入額が4258円に上り、4年ぶりに日本一へ返り咲いた。3年連続で首位だったライバルの浜松市は3582円で2位、676円の差がついた。今春、本県で実施される大型観光企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」に向けて、王座奪還は大きな追い風となりそうだ。

 調査はスーパーなど小売店で購入した、生か焼いたギョーザが対象。宇都宮市は1月の購入額から浜松をリード。2、3月は浜松が追い上げたが、8月以降は宇都宮が連続して上回り累計額の差を広げた。12月は宇都宮が476円、浜松は219円と同年最大となる257円差を記録した。

 宇都宮の購入額は東日本大震災の影響などで11年、16年ぶりに2位へ陥落した。市と宇都宮餃子(ぎょーざ)会が官民一体となった取り組みを展開し、13年には王座を奪還したが、翌年からは再び浜松市に首位を明け渡していた。

 この日、市役所では観光交流課の職員らがパソコンで最終順位を確認。午前8時半すぎに吉報が届くと、職員らは安堵(あんど)の表情を浮かべた。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「順位に一喜一憂しないが、今回の結果は市民と積み重ねてきたまちづくりのたまもの」とコメント。DCを前に「市民や観光団体と協力して市の魅力を発信し、ギョーザを核とした観光振興を進めたい」としている。

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