イベント集中、露出増奏功 県ブランド力会議 「魅力度ランク」上昇を報告

下野新聞
2017年11月16日

 県は15日、県総合文化センターで「とちぎブランド力向上会議」を開き、民間調査会社の「地域ブランド調査2017」の結果を報告した。

 都道府県魅力度ランキングで過去最低だった前年の46位から43位に上がった理由について「調査期間前にイベントが集中し、テレビなどで取り上げられたためではないか」と分析した。同調査が6、7月に行われる前には、プレデスティネーションキャンペーンや日光東照宮の国宝「陽明門」の公開など話題性のある出来事が相次いだ。県の担当者は「20位以下はその年の情報量で順位が大きく変動する」と説明した。

 項目別では、出身県の愛着度は2014年の46位から年々上昇して28位で、「とても愛着がある」「やや愛着がある」と回答した人は計73・9%だった。訪問率は26位で例年安定して高いが、居住意欲度46位、観光意欲度45位と低迷。地域資源評価では「海・山・川・湖などの自然」や「魅力的な温泉やレジャー施設・公園など」が上位にある一方で、「地元産の食材が豊富」「食事がおいしい」は下位だった。

 委員からは「順位が変動しやすいランキングに一喜一憂しても意味がない」などの声が上がった。