石碑拓本や所蔵品展示 古河一高、100周年記念 街角美術館 茨城

茨城県立古河一高(同県古河市旭町)の創立100周年を記念した企画展が同市中央町の古河街角美術館で開かれている。同高は旧古河町立の商業学校として設立され、県立商業学校などを経て現在に至る。県立校設置の悲願が込められた石碑やサッカー・バレーボールの全国制覇を記念した石碑の拓本など、同高ゆかりの品や貴重な所蔵品計30点が展示されている。同展は11月23日まで。
同美術館と篆刻(てんこく)美術館が共催する。見どころの一つは、同高グラウンド入り口付近に立つ「古河商業学校建設ノ碑」の拓本。原寸大の高さ約3.6メートル、幅約1.5メートルで迫力がある。

1978年度全国高校サッカー選手権大会の優勝盾や記念品=古河市中央町
この石碑は町立の商業学校設立から2年後の1928年、地域に県立商業学校の設置を目指す決意を後世に伝えるため建てられた。県立中(現在の県立高)誘致で隣の同県境町に敗れた背景があり、石碑には当時の町民の無念が連綿とつづられている。
拓本は専門家の日野楠雄さんが6月に同校を訪れて取ったもの。日野さんは「拓本を通じて、地元の人たちに当時の関係者の思いを感じ取ってもらえたら」と話す。
「覇」と大書きされた石碑の拓本も目を引く。サッカーの全国高校選手権大会優勝(78、80年度)やバレーボールの全国高校選抜優勝大会制覇(74年度)を記念して82年ごろに建てられた石碑のもので、優勝カップや写真パネルといった記念品と一緒に展示され、当時の活躍や市民の熱狂ぶりを伝える。
このほか、篆刻家の生井子華や詩人の粕谷栄市さんら、同高が所蔵する市ゆかりの芸術家の作品も並ぶ。
学芸員の印出隆之さんは「いずれも地域に残すべき貴重なもの。普段は目にできないので、足を運んでほしい」と呼びかけている。
入館無料。月曜(祝日は開館)と23日、11月4日休館。問い合わせは同館(電)0280(22)5911。
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