水戸城公式ガイド本完成 歴史や見どころ解説 散策ルートやグルメも 茨城

茨城新聞
2026年9月9日

水戸藩35万石を治めた水戸徳川家の居城として知られる水戸城を紹介する公式ガイドブックが完成した。茨城県水戸市が作成した。写真やイラストをふんだんに使い、城の歴史や城内の見どころをはじめ、周辺散策ルートや城下町グルメなども掲載。最新の研究成果も盛り込まれ、市歴史文化財課は「水戸城の魅力が詰まった一冊。散策のお供にしてほしい」とPRしている。

水戸城は土塁と堀で「下の丸」「本丸」「二の丸」「三の丸」の4区画で構築され、土造りの平山城として国内最大級の規模を誇る。日本遺産に認定されている藩校・弘道館や、県指定文化財の薬医門などが現存する。

近年は大手門や二の丸角櫓(すみやぐら)の復元が完了したことで、多くの市民や観光客らが訪れ、「一冊で水戸城を網羅できる本がほしい」との声が寄せられたという。ガイドブック制作に向け、昨年7月にクラウドファンディングを実施するなど作業を本格化させた。

テーマ別に全7章で構成され、最新の研究を反映したコラムも掲載。厳選した写真で水戸城の魅力を伝えるフォトアルバムから始まり、城郭考古学者の千田嘉博さんの特別インタビューも収録した。

第1章は築城から廃城、空襲での焼失まで約800年の歴史を読み解く。第2章では写真や図表を駆使して施設ごとの概要や特徴を解説し、水戸城内の全貌を明らかにしている。そのほか歴代城主や城下町エリアの説明も加えた。

また水戸城周辺を巡る三つのお勧め散策ルートを紹介しているほか、グルメやお土産情報なども充実。「観光客からコアなファン層まで楽しめる一冊」(同課)になっている。

A5判、128ページ、フルカラー。1320円。約5000部作成。初版限定でオリジナル水戸城御城印が付録になっている。

同課など市役所窓口のほか、水戸観光案内所などで販売。市内の一部書店でも順次販売を開始する。

同課は「読みやすさを重視し、ハンディサイズで持ち運びにも便利。水戸城を多くの人に知ってもらい、ガイドを手に散策を楽しんでほしい」としている。

問い合わせは同課(電)029(306)8132。詳細は市ホームページ特設サイト。