アレルギーでも食を楽しんで 群馬・邑楽町の完全植物性バター専門店 オープン3周年

上毛新聞
2026年9月6日

アレルギーの有無にかかわらず、誰もが同じ食卓を囲み「おいしい」と笑い合える空間をつくろうと、東京・元麻布のレストラン「EPICURE」でオーナーシェフを務める藤春幸治さん(49)が群馬県邑楽町に完全植物性バター専門店を構えている。8月で開業3周年。さまざまな国にルーツを持つ住民が集う東毛地域に魅力を感じており、宗教上の理由で食べられる物が限られる人も安心なバターを通じ「食の輪を広げ、みんなを笑顔にしたい」と展望する。

店は「FUJIHARU BUTTER(フジハルバター)邑楽本店」。販売するバターは滑らかな口当たりが特徴だ。ハーブや黒コショウなど食事に合う味や、 ラズベリーなどスイーツ風のバターを量り売りで販売。カフェスペースでは、乳製品、小麦、白砂糖、卵不使用のクッキー生地で挟んだバターサンドも味わえる。

店内を「小麦、乳製品が全くない空間」とする徹底ぶりで、乳成分入りの離乳食の持ち込みも断る。

藤春さんが開発したバターは、植物性でありながらマーガリンの製法とは異なる。製法、製品の両方で特許を取得し、国際特許は欧州連合(EU)、米国、オーストラリア、台湾で取得済み。アーモンドミルクなどのナッツ類、豆乳やライスミルクといった豆や米からもバターを作れる。

郊外での出店を検討していた時に仲間の出身地という縁で訪れた邑楽は、麻布から車で1時間半弱で自然が豊か。旗艦店の出店を決めた。出店のきっかけとなったフジハルバターマネジャーの栗原愛美さん(38)は「笑顔の生まれる食を地元で届けられるのがうれしい」と話す。

問い合わせはフジハルバター(☎0276-60-5673)へ。

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