作家11人の秀作22点 日立市郷土博物館で絵画展 6日まで 茨城

茨城新聞
2026年9月3日

幻想的かつ独創的な絵画作品を並べた展覧会「絵空事のラビリンス-白昼夢へつづく『絵画』という扉-」が、茨城県日立市宮田町の市郷土博物館で開かれている。新しい収蔵品を中心に、150号の大作から小品まで11人の作家の秀作22点を楽しめる。同展覧会は9月6日まで。
 
 展覧会は同館への寄贈作をはじめ最新の収蔵品を取り上げた。
 
 見どころは、風刺の効いた作風で知られる画家、十河(そごう)雅典さんの作品。独自の表現を追求し、茨城大でも教えた。架空の演劇のポスターを描いた「夢」、自ら創作した解読不能な文字を記した「惑星通信」、戦争や災害を想起させる「安息の日」など、色彩豊かでユーモアある作品が並ぶ。
 
 「スーパーリアリズム」と呼ばれる写実的な手法で描いた生卵の絵で知られる上田薫さんの作品2点も見られる。写真をキャンバスに投影し、なぞって描く手法で、スプーンですくったゼリーなどを克明に描いた。
 
 ほかに茨城洋画の先駆者の菊池五郎、労働者を描いた広原長七郎、重厚な色彩による抽象表現の西成田育男さんらも紹介する。
 
 同館の大森潤也学芸員は「現実と幻想の間に出現する独創的な作品群をラビリンス(迷宮)に見立てて紹介した。絵を見て不思議がったり楽しんだりしてほしい」と来場を呼びかけた。入場無料。