群馬・館林市のユニットハウスにカフェ、菓子店が相次ぎオープン 市の支援事業で市街地活性化

上毛新聞
2026年7月27日

群馬県館林市中心市街地の本町通り(中央通り線)にあるユニットハウスに、カフェと菓子店が相次いで開店した。プレハブの一種であるユニットハウスの店舗への活用は市街地の活性化を図るため市が支援に力を注ぐ事業の一つ。両店主は創業を後押しする市の講座の修了生というのも共通する。市は新たな人の流れを生み、市街地に活気を呼び込むことを期待している。

4月に開店したのはカフェ「Michi’s coffee」。高橋慶晟さん(31)がエチオピアやグアテマラといった国の厳選した豆を使い、 発酵の有無などで香りや味わいが異なるコーヒー5種類(650円~)を用意。相性の良いバスクチーズケーキやカレーもある。

高橋さんは市の起業家育成講座「創業塾」で学び、市内の喫茶店を集めた「里沼コーヒーフェスティバル」を主催するなどしてきた。「特別なコーヒーを特別な時間と共に届けたい。館林の魅力も発信し、いろいろな縁が生まれる空間にしたい」と店を構えることにした。カウンターとテーブルで18席。午前10時半~午後7時。月、火曜定休。

翌5月には女性向けの市の講座「わたしたちの月3万円ビジネス」の修了生の萩原宏美さん(37)が菓子店「Pound me」を開店した。邑楽館林産の小麦を製粉した「百年小麦」や、黄身に弾力があり臭みの少ない板倉町産の卵「ネラの極み」を使った焼き菓子を販売する。

パウンドケーキはコーヒーマーブル(300円)やアールグレイ(同)などのほか、プレーンの「ラウンドミー」(350円)がある。チーズケーキや米粉のクッキー、パフェなどのイートインメニューもある。

7年ほど前、長女がじんましんを発症したのを機に食を見直したことが菓子作りのきっかけ。「自分で選んで作ったものなら安心」と、食べさせる菓子を手作り中心にした。同講座の受講後にイベントでの販売を重ね、出店につなげた。

萩原さんは「家族の日常に寄り添うおやつになれば」と話す。月~木曜と第2、第4土曜に開店。午前10時半~午後2時。

2店とも市の「中央通り線出店促進支援事業」の補助を受ける。同事業は初期費用を抑えられるユニットハウスの活用を後押しし、ハウス建設費や賃借料の一部、経営支援補助金などを支給している。市商工課は「点と点が結ばれるよう支援していきたい」とし、新規出店の流れに期待を寄せる。