《食いこ》RINNE CAFE(茨城・那珂市)

茨城新聞
2026年6月17日

■植物園で県産食材グルメ

茨城県那珂市戸の茨城県植物園。昨年11月にリニューアルされ、緑の中で「泊まり」「遊び」「食べる」を通して、心安らぐ時間を過ごせる国内初の体験型泊まれる植物園「ザ・ボタニカルリゾート林音(リンネ)」(愛称)として生まれ変わった。そんな同園のコンセプトの中で、重要な「食べる」を担うのがリンネカフェ(RINNE CAFE)だ。

「茨城にはおいしい食材、農産物が豊富にあり、料理人にはとても魅力的な地。食材本来のうまみを引き出し、味わってもらいたい-というのが原点」と話すのは、開店に先立ち、県内各地の生産者を訪ねて食材を探し回った藤原弘喜総料理長。

常陸の輝きポークソテー紫峰醤油ジンジャーバターソース

その言葉通り、メニューを見ると、牛肉なら「常陸牛」のステーキやハンバーグ。豚肉なら「常陸の輝き」のソテー。鶏肉は「つくば鶏」のガーリックローストといずれも茨城県を代表するブランド肉を使った料理が並ぶ。

調理法は焼く、炒めると、割とシンプルな印象だが、下ごしらえやソースに手間をかける。その一例が「常陸の輝きポークソテー 紫峰醤油(しょうゆ)ジンジャーバターソース」。

きめの細かい常陸の輝きのロースを生かすため、低温で念入りに火を通し、最後に焼き目を付けて香ばしさを際立たせる。「脂身にくどさがなく、焼き上がりもやわらか」(藤原シェフ)という常陸の輝きのおいしさを引き出す調理法だ。

リンネカフェの外観

その一皿を彩る付け合わせは、県内各地から仕入れ、厳選した旬の野菜である。前菜とライスが付くセットが基本で、地元野菜で彩られたサラダバー、スープバー、ドリンクバーも充実している。

イカを合わせたパスタやエビたっぷりのドリアなど海の幸の他、納豆をあしらった和風パスタも用意した。

藤原シェフが素材選びに心を砕き、念入りに仕込みやソースづくりを追求するのは「農作物に懸ける生産者の労力や思いを料理のおいしさで表現したい」ためでもある。

まだ半年を過ぎたばかりだが「(茨城の食材で)これからどんな料理を生み出せるかわくわくしている」と目を輝かす。同園内には畑があり、野菜やハーブなど香草類も育てており、メニューに食材として加わる日も近い。

お出かけ情報
▽茨城県那珂市戸4369の1
▽営業時間はランチ午前11時~午後4時(ラストオーダー同3時半)予約不可。ディナー午後5~9時(ラストオーダー同8時半)。土日祝日のみ営業(臨時休業あり)。※テラス席ではペット同伴可
▽(電)029(295)2150(県植物園)