高校生、藤田嗣治たどる 企画展関連 写真やコラージュ展示 茨城県近代美術館

茨城新聞
2026年2月22日

茨城県近代美術館(同県水戸市千波町)で開催中の企画展「藤田嗣治 絵画と写真」に関連し、県内の高校生が撮影した写真を展示する「まなざしを写す-写真と映像の学校-」を1階アートフォーラムで開いている。昨年開かれたワークショップに参加した高校生19人による古典技法の写真やコラージュ作品のほか、ワークショップの記録写真など計約200点を展示している。

同館は高校生に芸術文化への興味を深めてもらい、若い視点で展覧会やイベントを盛り上げてもらう狙いで、高校生特派員制度を設けている。本年度は県内13校99人が登録。このうち5校19人が同企画展のプロジェクトに参加している。

同館は昨年7~12月、映像作家の横田将士さんを講師に迎え、太陽光で影を写し取る古典技法「サイアノタイプ」▽長時間露光とコマ撮りの組み合わせ▽参加者の視点を生かした美術館内外の風景やセルフポートレート撮影▽コラージュ-をテーマに、計5回のワークショップを行った。

展示会場には長時間露光でシャッターを切り、スマートフォンのライトを丸やハートの形に動かして撮影した写真や、生徒らが宿題として撮影した手や日陰、夜道などの写真が並ぶ。高校生の撮影した写真などを素材として、横田さんが制作した映像作品も展示している。

茨城キリスト教高1年の藤田莉子さんは、ワークショップで取り組んだ、印画紙に紫外線を当てて青く変色させ像を焼き付ける「サイアノタイプ」の作品を展示。「ペンやハサミの影が原型をとどめながら違う形で写し出されたり、日光の強さで色が変わったりするのが面白かった」と制作時を振り返った。

同館の郡山真澄主任学芸主事は「藤田嗣治もやっていたコラージュやセルフポートレートを、現代の高校生がたどって表現した。参加した高校生には、制作や写真を見る楽しさを感じてもらえていたら」と語った。

展示は4月12日まで。入場無料。