群馬・上毛電鉄で交通系ICカードの利用可能に バス向け機器の鉄道導入は全国初

上毛新聞
2026年1月20日

上毛電気鉄道(群馬県前橋市城東町、橋本隆社長)は15日、交通系ICカードの決済機能を導入した。路線バスで使われているタイプと同様の、カードをかざす読み取り機器を車内に設置。バス向けの機器を鉄道に導入するのは全国初で、利用者の利便性向上を図る。

使用可能なカードはSuicaやPASMO、地域連携ICカード「nolbè(ノルベ)」などで、 モバイルアプリも使える。乗降時に、四つの有人駅では改札にある機器にかざし、無人駅と有人駅の無人時間帯は車内の機器にかざす。

機器の設置を有人駅に限ったことで、コストを抑えた。総事業費は約1億7000万円で、上毛電気鉄道と県、沿線3市でつくる上毛線再生協議会が申請した国土交通省の本年度日本版MaaS推進・支援事業の補助金1億円を活用。通勤定期券がデジタル端末で購入可能となるなど次世代移動サービス「GunMaaS(グンマース)」の機能も向上する。

15日の始発から利用が始まり、中央前橋駅では導入を記念した式典が開かれた。橋本社長は今年5月に上毛電気鉄道が設立100周年を迎えることを紹介し「節目を目前に実現し感無量だ。収入拡大につなげ、地域に不可欠で安全な交通機関として未来へ走りたい」とあいさつ。国交省公共交通政策審議官の池光崇さんは「公共交通は、地域を持続可能なものにするには欠かせない。事業者の生産性も上げる好循環事例だ」と評価した。