茨城県内定着外来種30種 持ち込み経緯を紹介 県大洗水族館で特別企画 30日まで

従来の生態系に大きな影響を与えている外来種の問題について理解を深めてもらおうと、特別企画「外来種が○○すぎる!? いばらき大外来種展」が、茨城県大洗町磯浜町のアクアワールド県大洗水族館で開かれている。カミツキガメやチャネルキャットフィッシュ(アメリカナマズ)など、県内に定着した外来種30種250匹以上を一堂に公開。持ち込まれた経緯や引き起こされている問題を分かりやすく紹介している。同展は30日まで。
展示室ではダントウボウ、カムルチー、ミシシッピアカガメといった外来種の魚類やは虫類などの実物に加え、同館の飼育員が外来種を捕獲したり試食したりした調査動画を展示。「外来種がおいしすぎる!?」「外来種の生態が面白すぎる!?」など六つの「○○すぎる!?」をテーマを設け、さまざまな切り口で解説している。
県発行の「茨城の外来種データブック2023年版」によると、県内で確認される淡水魚122種のうち56種が外来種。食用やペット用など人の活動によって持ち込まれることがほとんどという。同館は展示を通し、外来種の有効な活用や、ペットの生態を知ることの大切さを呼びかけている。
同展の企画担当者は「外来種が増えたのは人間の活動の結果であり、生きものが悪いわけではない。地域の環境を守るために何ができるか、自分たちの行動を振り返るきっかけになればうれしい」と話す。
妻と子どもの家族3人で訪れ、展示を見た同県水戸市の30代の男性は「外来種だと分かれば対策を考えられるので、知ることが大切」と話した。
このほか、同館は外来種を使った料理を提供したり、釣り体験のイベントを開いたりして、外来種問題についての情報発信に力を入れる。問い合わせは同館(電)029(267)5151。
北関東を感じる観光情報サイト 










