桜川産小麦でワッフル パン工房と連携、商品化

茨城新聞
2017年8月12日

桜川市岩瀬地区の女性グループと市内のパン屋が連携し、地元産小麦「ユメシホウ」を使った薄焼きワッフルを商品化した。ワッフルは、5年前から女性たちがおもてなしの一環として手作りし、観光客たちに振る舞ってきたもの。試行錯誤を繰り返し、商品として完成した。メンバーたちは「地域資源のヤマザクラとともに発信し、皆さんに喜ばれるものにしたい」と話している。

商品化したのは、市商工会女性部岩瀬地区の有志でつくる「山桜グループ桜川」と、溶岩窯パン工房「Makapan」(同市真壁町塙世)。

同グループはメンバー13人。イベントなどで観光客へのおもてなしや同市の地域資源を生かした商品開発を行っている。同市産ユメシホウを使った商品の企画を進める中で、メンバーが5年前から薄焼きワッフルを手作りしイベントなどでおもてなししてきた。日持ちもする薄いワッフルは観光客や関係者からも好評を得ており、今回の商品化につながった。

量産に当たり、別の活動で知り合った同店に依頼し、共同で販売することになった。グループ代表の仁平千鶴子さんは「ここまで来るには試行錯誤の連続で、食材の分量も何回変えたか分からない。(商品化は)努力が実った」と安堵(あんど)の表情を浮かべる。

ワッフルは地場産ユメシホウのほか、オリーブオイルや卵など食材にもこだわって調理。無添加で安全安心も強調する。厚さが1~2ミリと薄く、サクサクとした食感と程よい甘さが特長だ。

同店で1個100円(税込み)で販売するほか、雨引観音で知られる雨引山楽法寺(同市本木)では、参拝者へのお茶請けにも活用されている。同市のふるさと納税の返礼品の一つにもなった。

薄焼きワッフルは仮称で現在、商品名やパッケージは検討中。同市の地域資源で、岩瀬地区に名所があるヤマザクラとも連携したものにしたい考えだ。イベントなどでも販売する。

仁平さんは「ヤマザクラを生かした観光の取り組みとも連携しながら、アピールしていきたい」と力を込めた。  

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