奥日光の中禅寺立木観音で夜間参拝 5日間限定、境内を厳かにライトアップ

下野新聞
2025年10月19日

栃木県日光市中宮祠の日光山輪王寺別院・中禅寺立木観音で11日、5日間限定の夜間参拝が始まった。初日は雨となったが、境内各所がライトアップされ、参拝客は闇夜に浮かび上がる堂内で静かに手を合わせた。

オフピーク観光の一環で、混雑する時間帯を避けて参拝してもらう試み。期間中は日光開山の祖・勝道上人の名をしたためた「沙門勝道」の御朱印や、発光するアクリル板で作った「輝守(きらまもり)」を頒布するほか、普段は五大堂に安置している勝道上人の坐像を間近で見ることもできる。

手首とロープでつながった錫杖も用意され、中禅寺立木観音の役僧雑賀匡円さん(51)は「錫杖を握って縁を結び、勝道上人と日光のルーツを感じてもらいたい」と話す。

夜間参拝は18、25日と11月1、2日も実施する。

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