神栖・息栖神社前に観光施設 地域振興へ10月1日オープン 特産品販売やカフェ 茨城

茨城新聞
2025年9月28日

茨城県神栖市が同市息栖の息栖神社前に整備していた地域振興拠点施設「息栖にぎわいテラス」が10月1日、オープンする。一般開放は正午から。同神社周辺のにぎわい創出や市の魅力発信につなげるのが狙いで、観光案内カウンターや特産品販売コーナー、カフェなどを備える。

施設は旧柏屋旅館の跡地に建設され、一の鳥居と二の鳥居の間の市道沿いに位置する。木造2階建てで、延べ床面積は約709平方メートル。外観は茶色と朱色で、「和」を基調としたデザインになっている。

市によると、建物本体の工事費は5億4670万円。半額に当たる2億7335万円は国のデジタル田園都市構想交付金を活用した。

1階には観光案内のカウンターや市の特産品の販売コーナー、休憩スペースを兼ねたカフェを設置。2階の飲食スペース「ゆうひ食堂」では、市の食材を生かした料理を提供する。テラス席からは一の鳥居と船だまり、常陸利根川を望むことができ、美しい夕日も楽しめる。

参拝者などが利用できるよう、33台分の駐車スペースも施設の向かいに新たに整備した。

オープンを記念し、市は同日午後2時20分と同3時10分に常陸利根川を周遊する遊覧船に乗船できるイベントを実施する。いずれも先着16人で、カフェ前で受け付けを行う予定。

2日以降の開館時間は午前9時~午後6時。火曜定休。和食レストランチェーンの坂東太郎(同県古河市高野)が指定管理者として運営を担う。