栃木県日光市は全国有数の産地 お彼岸に欠かせない「杉線香」の出荷最盛期
下野新聞
2025年9月4日

秋の彼岸を前に、栃木県の伝統工芸品「杉線香」の出荷が日光市小百の「八丹堂」で最盛期を迎えている。
杉線香は杉の葉の粉末などを練った生地を成形機に入れ、麺のように細長く押し3日ほど乾燥させる。2日も従業員たちは慣れた手つきで線香を束にし積み上げていった。
日光市は全国有数の産地として知られ、ピーク時は30軒ほどあった工場も現在は5軒ほどに減ったという。江戸末期から続く伝統産業を守ろうと、八丹堂は海外向けに温泉や森林浴をイメージした商品を製造するなど販路拡大にも力を入れている。
3代目の飯野大仁社長(50)は「伝統を守りつつ、新しい取り組みにもチャレンジしたい」と話している。
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