坂東の美術家作品一堂 11年ぶり 書や彫刻47点 茨城

茨城新聞
2025年7月5日

茨城県坂東市在住の美術家の作品を一堂に展示する「坂東市郷土作家美術展」が、11年ぶりに同市山の坂東郷土館ミューズで開かれている。書、刻字、油彩画、日本画、彫刻など、各ジャンルで活躍する17人の47点を展示している。同展は9月23日まで。

同展は合併前の旧猿島町時代に始まり、合併後も2014年まで開かれていた。新たに5人の作家が加わって同展が復活した。

会場には日展会員で日本彫刻会正会員の石崎義弘さんの彫刻「心のスピードにそって」、日本刻字協会副理事長の初見太清さんの刻字「龍神」などのほか、今回から参加した現代美術の佐久間あすかさんらの作品が並ぶ。

佐久間さんのペン画「愚息日記・愚女日記」は、子育てに追われる中、長男長女を1日1枚描いた作品。368枚を並べて大作にしている。佐久間さんは関連イベントとして8月3日、クレヨンとマスキングテープを使って抽象画を描くワークショップも開く。

同館の担当者は「さまざまな創作分野で活躍している作家が、坂東に多くいることを知ってもらう機会になれば。高い技術力で表現された各作品を見てほしい」と話している。

開館時間は午前10時~午後6時半(土日祝日は午後5時)。月曜休館。入場無料。問い合わせは同館(電)0280(88)8700。