十王地域の活性化目指す 人気ラーメン店新装移転 茨城・日立

茨城新聞
2025年6月12日

茨城県高萩市出身の中村佳史(よしひと)さん(42)が同県日立市十王町伊師に、福島県白河市のご当地ラーメンの味を提供する「白河手打中華そば 中村」を開業した。日立市内にあった店を新装移転。人気店の味を受け継ぎ提供するとともに、同市十王地域の活性化も目指す。

中村さんは白河ラーメンの人気店「とら食堂」の味にほれ込み、一念発起して同店に入門。竹井和之親方について修業後、2018年4月に故郷の茨城に戻り、日立市諏訪町の店舗で独立した。じわじわと人気が出て混み合うようになったが、旧店舗は駐車場が少なく移転先を探していた。空き家を紹介され、居抜きで約20席の新店舗に改装した。

手打ち麺に鶏豚だしのあっさりしたラーメンで、しょうゆ味の「中華そば」などを用意する。中村さんは「親方の教えを守り、新しいスタートになった。おいしいラーメンを提供し、気楽に食べに来られる店にしたい」と語った。

開業には日立市十王商工会などが協力。十王町観光協会の白土修身理事は「人気店のオープンにより、地域がさらに盛り上がればいい」と期待を込めた。営業時間は午前11時~午後2時半、同5~7時。水曜定休。