那須温泉発祥の名湯「鹿の湯」で湯もみ披露　唄に合わせてリズムよく

栃木県那須町湯本の鹿の湯で28日、大正後期から続く「湯もみ」の一般公開が始まり、湯もみ保存会の会員8人が那須湯もみ唄に合わせて湯をかき混ぜた。

この日は鐘の音とともにかすり着姿で湯もみ板を持った保存会員らが浴場に入場。入浴客が見守る中、「那須はよいとこ後ろに茶臼」と町の情景をうたう湯もみ唄を披露しながらリズムよく湯をかき混ぜた。

湯もみはかつて地元の旅館の女将らが行っていたが、後継者不足で一時途絶えた。2013年に地元観光ボランティア有志で組織する保存会が復活させ、斎藤留美子会長（76）は「歴史ある湯もみ文化を継承していきたい」と思いを込める。

湯もみは11月までの毎月、最終水曜に行われる予定。

⇒首都圏から近い“温泉大国”の栃木県　鬼怒川、塩原、那須…栃木県民が最も推している温泉地はどこ？