《釣り》強烈なアタリに興奮 霞ケ浦・アメリカナマズ ウキ釣りで狙う 茨城

茨城新聞
2025年5月7日

大きくなると80センチ以上にも成長するアメリカナマズ。トルクのある引きを手軽に狙えるとあって、多くの釣り人たちに人気のターゲットだ。霞ケ浦のアメリカナマズは主にミミズやナマズ専用練り餌を使ったぶっこみ釣りが主流だが、今回はサビキざおを使ったウキ釣りに挑戦してみた。

釣行したのは4月中旬の午前。茨城県美浦村内の霞ケ浦湖岸を中心に狙った。タックルはサビキざお4.5メートル、小型スピニングリールを使用した。コイ釣り用のウキを使い、道糸2号、ハリス1.2号。鈎(はり)は太軸のへら鈎、オモリはナスオモリ1.2号を使った、いわゆる「ドボン仕掛け」だ。餌は集魚効果が高いへら餌をチョイスした。

スピニングリールのドラグをやや緩くして仕掛けを投入。この釣りは魚の餌場を作るのがポイントだ。無理して遠くに仕掛けを投入するのではなく、なるべく同じ場所に餌を投入して魚を寄せる。へら餌は鈎からなくなるのが早いので、投入してから5分程でアタリがなければ、餌を付け直して再度投入する必要がある。ちなみに餌のサイズは小指から親指ほどの大きさがベスト。また、へら餌が柔らかすぎる時はコイ餌でもOKだ。

ひたすら餌を交換して仕掛けを投入していると、ようやく「ズン、ズン…ズンッ!」というアタリが! ウキが沈んだタイミングでアワセを入れると、サビキざおが大きく曲がる。ドラグもジリジリと鳴り、「これは良型の予感!」と興奮が高まる。ハリスが細いので慎重に寄せ、ついに本命のアメリカナマズをゲット! サイズは50センチ弱とやや小ぶりだったが、引きは十分に堪能できた。

その後も時合が回ってくると2匹、3匹と立て続けに釣れる。時にはウキがストンと見えなくなり、さおが持っていかれるほどの強烈なアタリも体感。他にも、50センチ近いコイも釣れたり、近年釣ってみたい魚で人気のダントウボウも釣れてくれたりした。

正午過ぎまでにアメリカナマズ12匹、コイ3匹、ダントウボウ3匹など、この日は満足ゆく釣行だった。

 

強い引きが堪能できるアメリカナマズ。水温が高くなる今後はさらに狙い目だ=美浦村内

釣れる魚によってアタリの出方が違うのが魅力のウキ釣り。アメリカナマズやコイ以外にも、ハクレンやボラなど引きを楽しませてくれる魚たちは数多い。今後は水温が高くなり、数や型がこれまでより狙えるシーズンがやって来る。この機会に霞ケ浦のビッグな魚たちを釣ってみてはどうだろうか。また、釣行した日は気温25度以上の真夏日。これからのシーズンは、紫外線、熱中症対策を万全にして釣りを楽しもう。(上州屋新つくば店・佐藤勝利)