自転車で日立散策を 市、貸し出しサービス開始 茨城

自転車を通じた地域活性化の一環で、茨城県日立市は4月、観光客向けのレンタサイクルのサービスを始めた。JR日立駅前と市南部の2カ所で電動アシスト付きの計12台を用意。サイクリング用に設定した4コースを含め、街乗りから本格派までの利用を想定する。観光振興課は「身近に自転車を楽しんでほしい」と呼びかけている。
同課によると、貸し出すのはいずれも電動アシスト付き自転車で、タイヤが小さく小回りが利く「ミニベロ」と、長い距離を走れる「クロスバイク」の2種類。
貸し出し・返却場所は、日立駅の情報交流プラザ「ぷらっとひたち」(同市幸町)と、茨城港日立港区近くの宿泊交流施設「久慈サンピア日立」(同市みなと町)。ぷらっとひたちはミニベロ5台、久慈サンピアはミニベロ5台と、クロスバイク2台を置いた。
利用は小学生以上。料金は4時間以内1500円、4時間超は2000円。事前に二次元(QR)コードや電話で申し込むほか、当日直接申し込む。
市は昨年、多賀・大甕(おおみか)地区(21キロ)のほか、かみね動物園や御岩神社を訪ねる日立地区(38キロ)など四つのお薦めコースを設定。QRコードの情報を併用できる「ひたちサイクリングマップ」を作成し、配布している。サイクリストの利用も増えているという。同課は「海も山もあるのが日立の魅力。観光の見どころや飲食店も巡ってほしい」と期待を込めた。