「唱歌『紅葉』の誕生地と知って」 群馬・安中市の旧熊ノ平駅近くに歌碑設置 周辺の紅葉の美しさが作詞家を魅了
上毛新聞
2025年3月28日

唱歌「紅葉(もみじ)」の舞台として知られる群馬県安中市松井田町の旧熊ノ平駅近くの熊ノ平駐車場に歌詞を刻んだ歌碑が設置され、23日に除幕式が行われた=写真。結成55周年記念事業として碑を建てた碓氷安中ライオンズクラブのメンバーや関係者ら25人が完成を祝った。
「紅葉」は長野県出身の作詞家、高野辰之が碓氷峠の旧信越線熊ノ平駅周辺の紅葉の美しさに感動して作詞したとされる。
同駅周辺は新緑や紅葉のシーズンを中心に多くの観光客が訪れる。歌碑を通して唱歌の“誕生地”を周知し、観光振興につなげようと設置を決めた。碑は横160センチ、縦88センチの御影石製。
式典で大山謹司会長は「安中の文化交流や、世界遺産登録を目指す碓氷峠鉄道施設群の周辺整備の一助となることを願う」とあいさつ。岩井均市長は「紅葉の歌詞がここで作られたことを多くの人に知ってほしい。市としても市内外にしっかりとPRしていきたい」と感謝した。
同クラブは1970年12月に結成。近くの碓氷湖畔にも2009年11月に結成40周年記念事業として「紅葉」の歌碑を設けた。
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