栃木県鹿沼市の南摩ダムほぼ完成 調査開始から半世紀あまり…水をためる試験湛水が始まる

下野新聞
2024年11月11日

栃木県鹿沼市上南摩町の南摩ダムでダム本体がほぼ完成し、水をためる試験湛水が8日始まった。1969年4月の実施計画調査開始から55年半余り、事業は2027年度の本格運用に向け最終段階に入った。

ダム建設は独立行政法人水資源機構による思川開発事業の中核で、ダムは堤高86.5m、堤頂長359m、総貯水容量5100万㎥。試験湛水は貯水位を平常時、洪水時の満水位や最低水位に上下させて、堤体や貯水池周辺地山などの安全性を確認する。

この日は関係者約70人が見守った。南摩川の流れを迂回していた仮排水路を高さ5.1m、幅4.2mの鋼製ゲートでふさぎ、湛水が始まると、拍手や万歳三唱をして祝った。

水資源機構思川開発建設所の長谷見智久所長は「大きな節目。試験湛水の開始を心からうれしく思う」と述べた。

⇒鹿沼市のアジフライの人気店にやってきた“聖地”からの来訪者 その目的は…?

地図を開く 近くのニュース