茨城・古河の郷土料理 鮒甘露煮、ふりかけに 市・商議所・晃陽学園が開発 100年フード認定、100個限定販売へ

茨城新聞
2024年10月25日

茨城県古河市の郷土料理で名産品の「鮒甘露煮(ふなのかんろに)」が文化庁の「100年フード」に認定されたことを受け、市と古河商工会議所、市内で専門学校などを運営する晃陽学園の3者は連携し、「鮒甘露煮ふりかけ」を共同開発した。100個限定で販売される。

鮒甘露煮は、市の「古河ブランド」認定商品で、尾頭付きの縁起物として祝い事や土産物として人気。今年4月に「100年フード 江戸時代から続く郷土の料理部門(伝統)」に認定された。3者は鮒甘露煮を広めていく中で「尾頭付きで、子どもが食べない」などの声があることから、ふりかけを考案した。

市内の鮒甘露煮組合が甘露煮を提供し、晃陽看護栄養専門学校が開発を担った。ふりかけは、甘露煮ほか刻み昆布、干しシイタケ、削り節、松の実、梅肉などを材料にした。同校調理師学科・グランシェフ学科・パティシエスイーツ学科総括部長の高橋昭浩さんは「甘露煮の味を出すことにこだわった。うまく再現できた」と話した。

26、27日に行われる同学園「晃陽祭」と、11月2、3日に同市鴻巣の古河公方公園で行われる「第25回古河よかんべまつり」の商工会議所ブースで販売を予定。「100年フード」ロゴマークの入った包装で1個500円(25グラム入り)。問い合わせは同学園本部(電)0280(31)7888。