絵本原画19点非戦と平和を 群馬・前橋で「ひとのなみだ」

上毛新聞
2024年8月22日

詩人の内田麟太郎さんと、画家のnakaban(なかばん)さんが手がけ、6月に発行された絵本「ひとのなみだ」の原画展が9月23日まで、群馬県前橋市敷島町のフリッツ・アートセンターで開かれている。非戦と平和への願いを込めた原画全19点が来場者を引きつけている。

2人は同作でロボットの兵士が戦場へ行き、人々が戦争への実感を持たない近未来を描いた。敵兵を撃つのをためらい、涙を流す「人間」について読者に問いかけている。

同センターの小見純一代表は「今も戦争で多くの人が亡くなっているが、慣れてしまったり、忘れてしまったりする。原画を見て一枚一枚に引き込まれてほしい」と呼びかけている。

午前11時~午後6時。火曜定休。入館無料。18日午後1時半から読み聞かせ会を予定している。問い合わせは同センター(☎027-235-8989)へ。