古代魚や恐竜 化石の謎迫る 茨城・神栖で企画展

茨城新聞
2024年8月16日

恐竜の全身骨格の複製やシーラカンス、カブトガニの化石など約400点が並ぶ企画展「生きている化石のひみつ」が茨城県神栖市大野原の市歴史民俗資料館で開かれている。古生代ペルム紀から現代までの約3億年の歴史を体感できる。9月1日まで。

見どころの一つはシーラカンスで、現生種を含めた14種類の化石を比較できる。1934年に当時日本領だったサハリンから発見された恐竜「ニッポノサウルス」や約2300万年前にフランスに生息していた哺乳類「ディアセラテリウム」の全身骨格の複製も展示。恐竜の背骨の化石を触れるコーナーも用意されている。

父親と訪れた同市、坂本晴信さん(8)は「(哺乳類の祖先の仲間とされる)ディメトロドンの全身骨格がすごかった」と笑顔。同館の磯山浩美学芸員は「壮大な年月をかけて進化してきた生き物の歴史を感じに来てほしい」と呼びかけている。入場無料。月曜休館。