<栃木・県南グルメ>甘味処 菊水苑(佐野)自家製シロップで味わう天然氷のふんわりかき氷

下野新聞
2024年8月17日

木立の下を菊沢川が流れる。澄んだ水の中に水草が揺れ、小魚が泳ぐ。セミの声も聞こえる。川沿いのカウンター席で「かき氷」を食べる。エアコンの効いた屋内の席もいいが、菊水苑はここが“特等席”だ。

日光の天然氷を使ったかき氷は純白でふんわり。デリケートな氷の温度管理と刃の当て方が肝要という。

オリジナルのシロップは自家製で、かき氷は地元産の完熟「とちおとめ」(1000円)が一番人気。これも自家製のジャムが載る。

通はまず氷だけを味わうとか。試してみると、滑らかな舌触りと同時にスーッと溶ける。店主の古橋初江さん(75)は「天然氷の特徴なのか。頭がキーンとならない優しい氷って、お客さんによく言われる」と笑顔で話す。

アドバイスに従い、シロップは少しずつかける。さっぱりした甘みが、きめ細かいかき氷にマッチ。「ミルク(練乳)」(100円)をトッピングし、味変を楽しむのもいい。かき氷は自社栽培の「みかん」(1000円)、「抹茶」(950円)もお勧めという。

佐野市は7月末、41度を記録した。全国屈指の暑い街だけに、オープンから16年、今年の夏も忙しい。

▼メモ 佐野市堀米町2139。午前11時~午後5時(ラストオーダー午後4時半)。営業期間は9月30日まで。火曜定休。(問)0283・21・5584。

⇒菊水苑でしか食べられない!自家栽培みかんのかき氷はこちら【とりぷれ】

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