往年の人気料理復刻  40周年迎える日光「明治の館」7品、月替わりで提供

下野新聞
2017年5月7日

 【日光】明治時代を代表する建造物として国登録有形文化財に指定される山内のレストラン「明治の館」は、6月で開店40周年を迎える。節目を記念し、同店はかつての人気料理7品目を復刻。8日から11月まで、月替わりで1品目ずつメニューに取り入れ往年の味を楽しんでもらう。

 同店は1977年、日本蓄音機商会(現日本コロムビア)の設立者F・W・ホーンの別荘だった建物を改装して開店。終戦時の外務大臣重光葵(しげみつまもる)が疎開先として滞在し、日光から降伏文書の調印式へ向かったことでも知られる。

 40年前から調理場に立つ山元実(やまもとみのる)総料理長(69)らシェフ陣が日本文化としての「洋食」を日光で広め、定番料理のカレーやハンバーグ、チーズケーキなどの味を守り続けている。

 復刻料理は、開店時に山元総料理長が苦心して創作したラザニアや昔ながらのナポリタン(いずれも税別1800円)、40年前のぜいたくメニュー「トルネードステーキ」(同4千円)など。5月はボリューム満点の古典的ハンバーガー(同2千円)を提供する。

 和智士朗(わちしろう)総支配人(55)は「開店当初からの味を守る山元総料理長の力があってこその歴史。日光の老舗レストランとして、伝統の味を伝える努力を続けたい」と話している。

 (問)同店0288・53・3751。

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