個性豊かな作品一堂、コーヒーカップ企画展も 笠間の陶炎祭
36回目を迎える笠間焼の祭典「笠間の陶炎祭(ひまつり)」(笠間焼協同組合主催)が29日、笠間市笠間の笠間芸術の森公園イベント広場で開幕した。会期は5月5日までの7日間。220を超える作陶家や窯元・工房が陶芸作品を展示販売し、コーヒーカップをそろえた企画展も開かれている。
会場には出展者のテントが連なり、普段遣いの食器をはじめ、オブジェ、ブローチなど多種多様な作品がそろう。
今年は各作家の個性の違いを一度に味わえる新企画として、「コーヒーのUTUWA(うつわ)展」を開催。出展者の中から76人が参加し、形や色、模様や絵など風合いの異なるカップを並べる。
来場者は初日から多く訪れ、作品を手に取ったり、作家と会話したりして楽しんだ。
仙台市在住で4年前に陶炎祭の存在を知り、家族とともに初めて訪れた佐藤悟さん(30)は「作品の個性が豊かで飽きない。自分の好きな作風を見つけられ、楽しい」と声を弾ませた。
このほか、耐熱食器展や市内小学生の土面作品展、ろくろ体験などができる「キッズランド」といった催しがあり、飲食の模擬店も多数設置されている。
昨年は、陶炎祭の歴史で最も多い55万7千人が来場し、ゴールデンウイーク期間中の行楽地の人出で県内最多を記録した。
同組合は「天候に恵まれ、初日の入りも多く幸先の良いスタート。昨年の来場者数を少しでも上回りたい」と意気込んでいる。
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