那須温泉の名湯「鹿の湯」で今年も 伝統を引き継ぐ「湯もみ」心地よく
下野新聞
2024年5月31日
栃木県那須町湯本の鹿の湯で29日、大正時代から続く「湯もみ」の一般公開が始まり、湯もみ保存会の会員たちが伝統の那須湯もみ唄に合わせて湯をかき混ぜた。
湯もみはかつて、地元旅館の女将らが行っていた。担い手不足で一時途絶えたが、2013年に地元観光ボランティア有志で組織する湯もみ保存会が復活させ、継承している。
この日は、かすり着姿などの会員7人が鐘の音を合図に浴場へ入り、那須の情景を盛り込んだ湯もみ唄を披露。入浴客から手拍子が送られる中、リズムよく板を動かし、湯をかき混ぜた。
湯もみ保存会の斎藤留美子会長(75)は「保存会の会員も入浴客も、一緒に楽しむことが大切。湯もみを通して一緒に盛り上がりたい」と話した。今年も11月までの毎月最終水曜日の午前11時に実施する。
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