駅内にからくり時計設置 栃木で良い時を吾一人形“初演”

下野新聞
2017年3月26日

 栃木市の文豪山本有三(やまもとゆうぞう)の小説「路傍の石」にちなんだ「吾一からくり時計」のお披露目式が25日、栃木駅内の同市観光案内所で開かれ、市民らがからくり時計の“初演”を見守った。

 同市の玄関口となる同駅に市のシンボルを創出しようと、市民団体「吾一からくり時計設置実行委員会」が2011年から募金活動を展開。市は市民から集まった計1260万円の寄付金を活用し、観光案内所の上部に設置した。

 会場では、鈴木俊美(すずきとしみ)市長ら6人の列席者がスイッチを押すと同作品にまつわる音楽が流れ、蔵の街を背景に約15体の人形や人形山車が登場。来場者からは「かわいい」などと歓声が上がった。

 同団体の粂川妙子(くめかわたえこ)委員長(79)は「市民だけでなく市を訪れる人に親しまれ、時を刻んでほしい」と約6年の活動に思いをはせた。

 からくり時計は午前8時~午後4時の間で平日は2時間置き、休日は1時間置きに稼働する。

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