日越友好の音色が響く 選抜オケの全国ツアーが高崎芸術劇場(群馬・高崎市)で開幕

上毛新聞
2023年10月10日

日本とベトナムの交響楽団から選抜された奏者による期間限定のオーケストラによる全国ツアーが2日、群馬県高崎市の高崎芸術劇場で幕を開けた。両国の国交樹立と、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日本との友好協力が今年、それぞれ50周年を迎えたことを記念した公演。両国の奏者が、融合の音色で会場を魅了した。

「日越祝祭管弦楽団」として、群馬交響楽団やベトナム国立オペラ・バレエ交響楽団など、両国の楽団から31人ずつを選抜し構成。ベトナムの女性奏者は同国の民族衣装、アオザイを身にまとって舞台に登場し、ベトナム気鋭の若手指揮者ドン・クアン・ビンさんのタクトでベートーベンの交響曲第5番「運命」などを披露した。

群響からメンバーに選ばれたファゴットの石川了一さんは演奏後、同じ楽器でソロパートを担当したグエン・ズイー・ロンさんへ温かな笑顔と拍手を送っていた。竹製の民族楽器「トルン」などを演奏する楽団「スック・ソン・モイ竹楽アンサンブル」も登場し、オリジナル曲やクラシックの名作をモチーフにした楽曲で楽しませた。

鑑賞に訪れたベトナム出身の登坂トアさん(68)=伊勢崎市=は友人3人とアオザイ姿で来場した。両国の奏者による演奏に「一緒に1曲を作っていて、うれしくて、楽しい」と笑顔を浮かべた。

ツアーを主催する日越外交関係樹立50周年記念公演実行委員会は、山本一太知事や開催地の市長らで組織。高崎公演は同実行委と県が主催した。ツアーは3日の東京・サントリーホール公演後、東日本大震災の13回忌に当たる年であることを受けて福島市、宮城県石巻市、岩手県宮古市で演奏し、最終日の10日は奈良・東大寺大仏殿で奏でる。

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