花粉症緩和する「すごい納豆」 免疫力向上 たれに乳酸菌

茨城新聞
2017年2月3日

納豆メーカー大手のタカノフーズ(小美玉市野田、高野成徳社長)は、インフルエンザの予防効果や花粉症の緩和などの効果が確認された納豆菌を使い、新商品を開発した。同社によると、通常の納豆菌に比べて免疫機能が約1・5倍。たれにも免疫力を高める乳酸菌を配合した。27日に全国販売する。

新商品は「すごい納豆S-903」。同社が保有する2200種類以上のオリジナル納豆菌の中から分析を続け、2002年に発見した納豆菌「S-903」を使った。一般的な納豆菌と比べて免疫に対する機能性が約1・5倍と高く、納豆製造にも適しているのが特徴という。

大学や研究機関と協力し、納豆菌の機能を研究する過程で、免疫効果があることを確認した。12年に特許取得済み。

同社と中部大の共同研究では、インフルエンザウイルスの増殖予防や、感染後も体内で抗体の生産量を高める効果があると確認された。14年には同社が花粉症患者50人を対象に、S-903を使った納豆を10週間食べてもらい、未摂取の人と比較し、鼻水や目のかゆみなどの症状の改善効果を調査したところ、摂取した人には、鼻炎症状の緩和やくしゃみの和らぎなどの効果があった。

添付品のたれにもこだわった。乳製品メーカー森永乳業(東京)の免疫効果がある乳酸菌を配合。納豆菌と乳酸菌は相性が良く、お互いの働きを活発化させて腸内環境を改善し、免疫力を一層高める効果が見込まれるという。

開発に携わった同社納豆研究部門の小林知世さんは「臭いが控えめで納豆が苦手な人にもお薦め。働き盛りの30~40代、免疫力の弱い子どもやお年寄りに食べてほしい」と話す。

商品は3パック入り(1パック40グラム)213円(税込み)。全国のスーパーなどで販売する。 

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