茨城・日立で初 フルマラソン 海岸コース 来年11月17日

茨城新聞
2023年9月6日

茨城県日立市で初めてのフルマラソン大会が2024年11月17日に開催されることが決まった。海岸沿いを走るコースで、名称は「ひたちシーサイドマラソン」。参加者は1万人を予定する。実行委員会が5日設立され、実施方針を決定した。

大会は実行委と市、市教委、茨城・市両陸上競技協会、日立商工会議所、市スポーツ協会、茨城新聞社が主催する。

コースは同市東成沢町の市民運動公園を発着点に、海の風景を楽しめるよう設定した。スタート後、通常は歩行者が通行できない海上の国道6号日立バイパスや国道245号、河原子海岸道路を経て、久慈川手前で折り返し。ひたちBRTのバス専用道路や日立製作所の工場周辺などを駆け抜ける。

起伏に富んだ細長い市街地を南北に縦走するコースで、アップダウンの多さも特徴。県内のフルマラソンでは、勝田全国マラソン▽かすみがうらマラソン▽つくばマラソン▽水戸黄門漫遊マラソンに次いで5番目となり、高低差は最大となる見通し。本年度中に日本陸連の公認を目指す。

ひたちシーサイドマラソン実行委の設立総会=日立市幸町

実行委の会長に就いた小川春樹市長は「多くのランナーに愛される魅力あふれるコースをつくり上げ、市内の秋冬最大のスポーツイベントとして、にぎわい創出や交流人口の拡大、地域経済の活性化につなげていきたい」と述べた。

会合では大会名称や実施方針、本年度事業計画を決定した。参加資格は高校生を除く18歳以上。来年6月にエントリーを始め、市民優待枠を設けることなどを確認した。当日スタートは午前10時で、制限時間は6時間。参加料は1人1万円を予定する。

第2回大会からは原則として毎年11月の第3日曜日に開催する。発着点の市民運動公園は、JR常磐線日立駅と常陸多賀駅のほぼ中間地点にあるため、当日は会場と両駅との間でシャトルバスを運行する。

日立市では1960年代に県内の先駆けとして「いはらきマラソン」が開催された。その後、30キロの「茨城全国ロードレース」として定着。2001年からはハーフマラソンなどで1万5千人超が参加する「日立さくらロードレース」が毎年4月に開かれている。実行委は年に2回の大会を開催することで、地域の活性化につながることを期待している。