茨城・日立駅前の商業施設「ヒタチエ」開店 「無印良品」など

茨城新聞
2023年5月9日

茨城県日立市幸町1丁目に立地する大型商業施設「ヒタチエ」が、リニューアルオープンした。生活雑貨の「無印良品」と食品スーパー「いばらきコープ」を核テナントに、全37店舗のうち22店舗が入居。昨年の総合スーパーの閉店以来、JR日立駅前地区の空洞化解消に期待がかかる。

同施設ではイトーヨーカドーが1991年から30年にわたり営業を続けたが、業績低迷で昨年1月に閉店。跡地は事実上の空床となっていた。このため市は、駅前の活性化や買い物環境を維持するため、土地・建物を9億5千万円で取得、新たなテナント誘致を進めてきた。

1階の無印良品は県内最大の売り場面積で、県北地域に初出店。日用品や衣料品、家具など約5千種類をそろえ、冷凍食品も充実。店内でコーヒーを楽しめる休憩スペースも設けている。

地下1階の「コープ日立店」は同市内初出店で、地元の野菜や鮮魚も扱う。2階にはアウトドアブランド「ogawa」が出店しキャンプ用品が並ぶ。回転ずしやラーメン店が入る予定のフードコートの飲食店など15店舗は7月21日にオープンする。

駐車場は新都市広場地下を含め計725台備え、開業に合わせ入庫後2時間以内を無料にする。営業は午前10時~午後8時(コープは午前9時半~午後10時)。

市は駅前のにぎわい創出に向けたイベントを引き続き、同広場で開いていく方針で「幅広い世代が立ち寄り、時間を消費できる場所にしていきたい」と話している。

同施設では屋内型子どもの遊び場「「Hiタッチらんど・ハレニコ」や書店「丸善日立店」なども営業している。