勇壮「提灯まち」 鹿島神宮 秋の祭典

茨城新聞
2016年9月2日

鹿嶋市宮中の鹿島神宮や参道で1日、秋の祭典が始まり、初日は古式ゆかしく例祭や神幸祭(じんこうさい)が行われた。同神宮周辺では宮中5カ町の山車の巡行や、勇壮な「提灯(ちょうちん)まち」の奉納神事が繰り広げられ、多くの見物客でにぎわった。

同日午前の例祭は同神宮で最も重要な祭典。神社本庁の献幣使(けんぺいし)を迎えて行われ、故寛仁(ともひと)親王の次女瑶子さまも参列された。厳かな雰囲気の中、氏子総代や地域の関係者約500人が神事を見守った。午後8時からは神幸祭があり、祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)を分霊した神輿(みこし)を中心に行列が大町通りを往復した。

同祭に先立ち、大人形を載せた山車5台が祭りばやしを奏でながら町内を巡行。提灯まちは数百個の提灯を飾った青竹を若衆が押し立てながら同神宮の境内に運び、かがり火へ投げ込んだ。

下生(しもの)区の下生若連梢会の森元一徳さん(44)は「由緒ある祭り。見てもらっている人にも楽しんでもらえるようにやりたい」と話した。

最終日の2日は、同神宮で行宮(あんぐう)祭と還幸(かんこう)祭が行われ、祭典を締めくくる。 

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