開山1250年記念し薪能 日光山輪王寺

下野新聞
2016年8月20日

 開山1250年を記念した日光山輪王寺薪能(同実行委員会主催)が19日、日光市山内の輪王寺本堂「三仏堂」前で始まった。今年は節目を祝い、輪王寺に伝わる秘舞「延年舞(えんねんのまい)」も特別に披露。約600人が世界遺産での幽玄美を堪能した。20日まで。

 29回目を迎えた夏の風物詩。夕闇が迫る午後6時、ほら貝の合図でかがり火がともされ、輪王寺の若手住職2人が緋(ひ)色の直垂(ひたたれ)などに身を包み、延年舞を厳かに舞った。

 その後、重要無形文化財保持者(人間国宝)の山本東次郎(やまもととうじろう)さん、梅若玄祥(うめわかげんしょう)さんがそれぞれシテを務める狂言「箕被(みかずき)」、能楽「天鼓(てんこ) 弄鼓(ろうこ)」などを上演。晩夏の夜空に笛や鼓の音が響きわたった。

 20日は延年舞と、梅若さんらによる能楽「井筒(いづつ) 物著(ものぎ)」「小鍛冶(こかじ)」と狂言「附子(ぶす)」が演じられる。

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