野村丑之助、墓に白梅 群馬下仁田、水戸商議所会頭ら植樹
群馬県下仁田町にある天狗(てんぐ)党西上勢の野村丑之助の墓(町指定史跡)に26日、水戸商工会議所会頭の和田祐之介さんが寄贈した白梅(樹齢40年)が植樹された。1974年に水戸市長だった和田さんの父が贈った紅白の梅2本のうち、白梅の木が枯れてきていたことから、植え替えた。以前の姿に戻ったことに関係者らは喜び、両市町の一層の交流を願った。
天狗党西上勢は1864年11月16日、同町で高崎藩兵と戦い、天狗側4人、高崎藩士36人が戦死。丑之助は13歳で亡くなり、地元住民が手厚く供養してきている。
植樹式には和田さんのほか、水戸史学研鑽(けんさん)会吉田塾長の木村成文さんとメンバーの鈴木泉さん、幕末の志士を祭る回天神社(水戸市松本町)の滝田昌生代表役員らが参加。下仁田町からは金井康行町長、木暮弘元町議、高橋清旭町区会長ら地元住民らが参加した。
水戸から運ばれた白梅が植樹され、祭事が行われた。和田さんは「長きにわたり、地元の皆さんに丑之助さんを丁重にお祭りいただき、ありがたく思う。元通りに墓前を紅白の梅で彩ることができ、うれしい」とあいさつ。金井町長は「梅の木を大事にして、水戸との交流が末永く続くことを期待する」と感謝、高橋会長は「梅を友好の証しとして大事に育て、お墓をしっかり守っていく」と述べた。
昨年11月、回天神社の一行が墓参した際、白梅が枯れてきていることを知り、同行した木村さんが和田さんに伝えた。同12月、和田さんが状況を確認し、新たな白梅を贈ることにした。
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