かしま未来りーな 今春2人卒業 新メンバーの卵募集

茨城新聞
2016年1月10日

活動4年目を迎えた鹿嶋市のご当地アイドル「かしま未来(みこ)りーな」。各イベント出演などで知名度は向上している中、新メンバーの卵「アシスタントアイドル」が集まらず運営関係者は気をもむ。リーダーのよっちゃん(19)は「私たちと一緒に鹿嶋を、茨城を盛り上げましょう」と、“後輩アイドル”誕生を心待ちにしている。

「未来りーな」は2012年10月にデビューした。同市の鹿島神宮門前町などの活性化を狙い、商店街関係者らの主導でプロジェクトを立ち上げた。活動は市内外のイベント出演のほか、地元商店と連携した商品づくりや清掃活動など多岐にわたる。

現在のメンバーは1期生から4期生で構成し中学、高校、短大生の5人。このうち2人が進学や学業専念を理由に2月と3月にそれぞれ「卒業」(脱退)する。これらを踏まえ、運営する鹿嶋ご当地アイドルプロジェクトは次の正規メンバーを目指すアシスタントアイドルを募っている。代表の岡見正仁さん(41)は「一からのレッスンは大変だが、新メンバーが入ることでフレッシュな感じが出る」と話す。ただ新人発掘は容易ではない。岡見さんは「(新入学生が)部活を決める前の春まで募集する」としている。

地元発のアイドルは東京・秋葉原が拠点のアイドルグループ「AKB48」などの影響で各地に波及したがブームは下火の様相がみられ、昨年は土浦や下妻のご当地アイドルが活動終了。12年9月デビューの「水戸ご当地アイドル(仮)」もアイドル候補生を随時募集している。水戸の運営担当者は「3年がたち落ち着いてきた。(人材確保は)なかなか厳しい」と語る。

新人発掘に注力する岡見さんは「鹿嶋の情報発信源として、鹿嶋の良さを一緒にアピールしよう」と訴え、ブログで活動をつづるよっちゃんも「一緒にまちの活性化のお手伝いをお願いします」と呼び掛けている。

アシスタントアイドル募集は3月末まで。12歳以上の女子が対象で、書類審査後に面接を行う。問い合わせは鹿嶋ご当地アイドルプロジェクト、岡見さん(電)0299(94)8161

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