桃の節句へ「春」膨らむ 那珂川 ハナモモ出荷最盛期

下野新聞
2022年2月16日

 「桃の節句」を前に、那珂川町小砂(こいさご)の笹沼園芸で、ひな祭りに飾られるハナモモの切り枝の出荷が最盛期を迎えている。

 同園芸では枝木を切り出し、光を遮った「室(むろ)」でつぼみがピンク色に膨らむまで育てた後に箱詰めする。切り枝は長さ150センチ、120センチ、80センチの3種類を扱う。

 14日は笹沼巧(ささぬまたくみ)代表(41)らが枝木の長さをそろえて束ねたり、丁寧に箱に入れたりする作業に汗を流した。東京都内の生花市場を中心に、2月末までに約4万本を出荷するという。

 笹沼代表は「例年通り花がそろい、色つやもいい。きれいに飾ってもらえるとうれしい」と話していた。