デゴイチをきれいに 炭水車のさび取り 水戸・千波公園
茨城新聞
2021年6月2日
水戸市千波町の千波公園に展示されている蒸気機関車D51(愛称「デゴイチ」)の清掃と点検作業が5月29日、行われた。「デゴイチを守る会」(会員数65人)や市職員ら約30人が車体を磨き、後部にある炭水車のさびを落とした。
同会は車体の清掃と点検を毎年5、12月ごろに行っている。今回は水と燃料を蓄える炭水車の塗装が主な目的。29日にさびを取って下地をつくり、30日に会員業者から指導を受けながら塗装を施す。機関車の塗装は10年前に実施。炭水車は平面が多いため、市民の手で行うことにしていた。
会員らは、高圧洗浄機で全長19.7メートルの車両全体をきれいにし、雑巾などで磨いた上で、車体に浮き出た赤いさびをへらややすりでそぎ落としていた。同会の中山隆一会長(68)は「募金を集めて市民の手で維持管理している。みんなの手できれいにすることで達成感も得られる」と話していた。
デゴイチはかつて常磐線で活躍。引退後に国鉄から市に無償貸与され、1971年に同所に設置された。設置後50年がたつことから、同会は来年、周年イベントを開く。
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