55回の節目、力作91点 足利美術協会公募展 来月末閉館の市民会館飾る
下野新聞
2021年5月9日
【足利】足利美術協会の第55回公募展が8日、有楽町の市民会館別館で始まった。9日まで。
築55年の同会館は足利高・足利女子高の統合新校の敷地となる予定。来月末に閉館されるため、次回の開催場所は今後検討する。
公募展は会員や一般愛好家の発表の場として毎年開催。昨年は新型コロナウイルス禍で中止した。2年ぶりの今回は、会員29人と一般愛好家52人が描いた6~100号の水彩、油彩など91点が並ぶ。
会員賞には群馬県太田市西矢島町、無職大野武夫(おおのたけお)さん(77)の「午後のにぎわい」、同県邑楽町篠塚、無職鈴木信次(すずきのぶじ)さん(69)の「鎮守の杜(もり)」を選出した。
斎藤均(さいとうひとし)会長(63)は「地元に目を向けた完成度の高い作品が多い」と評した。同会館閉館については、「同規模の代替施設はなく、残念。大作が展示できる場所を確保し、会員の作品を迎えたい」と話した。
午前9時半~午後5時。無料。(問)同協会事務局(三田(みた)さん)090・1614・7064。
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