オンライン美術鑑賞 取手市所蔵品、HP公開 寄贈、芸術大受賞作も

茨城新聞
2021年5月24日

茨城県取手市は、市が所蔵する美術作品をホームページで公開する「とりでオンライン美術館」を始めた。日本画、洋画、彫刻、工芸約100点の美術作品が鑑賞できる。同市によると、県内自治体が所蔵作品をネット上で公開するのは初という。市文化芸術課は「多くのアーティストの素晴らしい作品を、いつでもどこからでも鑑賞できるようにした。ぜひ見てほしい」と呼び掛けている。

同市は「アートのまち」として知られ、二科会理事長で洋画家の田中良さんをはじめ著名な芸術家、多くのアーティストがいる。また、東京芸術大取手校地があることから、同大と連携した芸術に関わる取り組みが行われている。

市は寄贈された作品や同大の優秀作品に授与する「取手市長賞」の受賞作品など、数多くの美術作品を所蔵。これらの作品は市内施設で展示されたり、所蔵展を催すなど鑑賞できるようになっているが、コロナ禍などを考慮し、今回、オンライン美術館を開設した。

「とりでオンライン美術館」で公開している東京芸術大取手市長賞の2020年度受賞作品 熊坂美友さんの工芸「Little Pond」(取手市提供)

掲載している作品は、日本画43点、洋画20点、彫刻12点、工芸25点。田中さんは「湖畔夕照」など計4点、洋画家の故服部正一郎さんの作品は「麦秋」など計3点、そのほか、1992年から現在までの東京芸術大「取手市長賞」受賞作品58点などが鑑賞できる。作品は随時、追加更新していくという。

アクセス方法は市ホームページ内の「とりでオンライン美術館」(https://www/city.toride.ibaraki.jp/art/online_museum.html)から。それぞれ分野ごとに分かれており、クリックしていくことで、画面上で拡大し見ることができる。

問い合わせは市文化芸術課(電)0297(74)2141