希少サルの赤ちゃん公開 日立・かみね動物園 「成長見守って」
茨城新聞
2020年8月6日
日立市宮田町5丁目の市かみね動物園で5日、6月に生まれたジェフロイクモザルの赤ちゃんの一般公開が始まった。母親にしっぽを絡ませてしがみつく姿が愛らしく、来場者を楽しませている。
赤ちゃんは同月16日、父ジンと母トモコの間に生まれた。出生時は推定で体長約16センチ、体重約400グラム。名前は未定で、性別を確認した後に命名する。
同園でジェフロイクモザルが生まれるのは3年ぶり2度目。前回は赤ちゃんが衰弱したため人工哺育に切り替えたが、生後16日で死亡した。待望の誕生に、同園は母子が落ち着いて過ごせるよう室内で様子を見る期間を長くした。約2カ月が経過し、順調に育っていることから展示場での公開を決めた。
飼育員の木村加奈子さん(28)は「お客さんと一緒に成長を見守りたい」と話した。
ジェフロイクモザルは中南米に生息するサルで、絶滅危惧種に指定されている。木の上で暮らし「5本目の手足」と呼ばれるしっぽで物をつかんだり、ぶら下がったりできる。
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