「新たなランドマークに」コーヒースタンド開店 日立・銀座通り商店街近く 入れたて、プロの味提供

茨城新聞
2020年6月28日

 日立市弁天町1丁目の日立銀座通り商店街の入り口近くに、コーヒースタンド「GENKAN」がオープンした。本格コーヒーが気軽に味わえることから、多くの通勤通学客や地元住民らが訪れている。店長の神定祐亮さん(26)は「日立の新たなランドマークにしたい」と来店を呼び掛けている。
 
 同店は、同市出身でUターンした和田昂憲さん(29)が2年前に開業したコーヒー専門店「ただいまコーヒー」(若葉町1丁目)の新店舗。これまでは自家焙煎(ばいせん)したコーヒー豆の販売が中心だったが、新店舗では入れたてのコーヒーを飲むことができる。
 
 店内はダークブラウンと白、黒の3色を基調とし、カウンターとベンチが置かれたシンプルな造り。2人のバリスタがプロの味を提供する。
 
 メニューはオリジナルブレンドコーヒーやカフェラテ、ココア、焼き菓子など。テークアウトが基本だが、約8メートルのベンチに座って一息つくことができる。
 
 犬の散歩途中に訪れた同市助川町の川和宏さん(64)は「街のメイン通りでコーヒーが楽しく飲めてうれしい」と話した。
 
 今後はコーヒー教室の開催を予定。同じ建物内にあるコワーキングスペース「HUB Square HITACHI」との連携を計画している。
 
 ただいまコーヒーは、今年1月から開店準備を進めてきた。資金の一部はインターネットで支援を募るクラウドファンディングを活用し、目標額だった121万円を超える約272万円が集まった。
 
 神定さんは「ベンチに腰掛け、自然と会話が生まれるよう工夫した。市内外の人に立ち寄っていただき、街の案内所を目指したい」と意気込んでいる。
 
 営業時間は午前7時半~午後5時。火・土曜定休。

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