つくば霞ケ浦 りんりんロード 自転車道、世界にPR
政府の自転車活用推進本部(本部長・赤羽一嘉国土交通相)は7日、日本を代表する自転車道として世界にPRする「ナショナルサイクルルート」の第1弾に、本県の「つくば霞ケ浦りんりんロード」(約180キロ)など3ルートを指定した。ナショナルサイクルルートの指定は、外国人旅行者を含めた自転車愛好家を呼び込み、地域の活性化につなげるのが狙い。観光立国を目指す政府は国内外へのPRや、自治体に対する自転車道整備費の支援などを実施する。
ほかに指定されたのは、瀬戸内海の島々を巡る「しまなみ海道サイクリングロード」(約70キロ、広島、愛媛両県)、琵琶湖を一周する「ビワイチ」(約190キロ、滋賀県)。今後も随時追加する。
同省で開かれた発表式には、赤羽国交相や大井川和彦知事、今泉文彦石岡市長ら各ルートの地元首長らが出席。赤羽交通相が第1次指定の3ルートと案内標識などに使用される統一ロゴマークを発表した。
指定を受け、大井川知事は「日本で最初の3ルートの一つになり、国から茨城の魅力にお墨付きを得た。長らく魅力度ランキングで不動の47位だが、もう魅力がないとは言わせない」と話した上で、「東京からの近さが特徴の一つ。首都圏の人に地域の食や景色を楽しんでもらいたい」とアピールした。
今泉市長も「美しい風景が体感でき、四季の変化を楽しめる。関係自治体や地域住民と一体となって観光価値を高めたい」と意気込んだ。
ナショナルサイクルルートは2016年の自転車活用推進法施行を受け、今年9月に制度が創設。指定要件は▽ルート設定▽走行環境▽受け入れ環境▽情報発信▽取り組み体制-の五つで、第1弾の3ルートは10月15日の第三者委員会の審査で、要件を満たしているとされた。
赤羽国交相は「指定を機に国内外からサイクリストが各地域を訪れ、その魅力を満喫できるよう国内外の情報発信を強力に進め、最大限の支援をしていく」と述べた。
★つくば霞ケ浦りんりんロード
旧筑波鉄道跡に整備した「つくばりんりんロード」と霞ケ浦湖岸の道路を一体化したサイクリングコース。総延長約180キロ。ルート案内や注意喚起のサインを整備し、2016年11月に全線開通した。最新スポーツ自転車による広域レンタサイクル、JR駅直結のサイクリング拠点施設「りんりんスクエア土浦」などを整備し、来春にはJR土浦駅ビルにサイクリングホテルが開業予定。
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