JAなめがたしおさい サツマイモ、かりんとうに 新商品開発 国体会場で販売へ
行方市特産のサツマイモをより多くの人に知ってもらおうと、JAなめがたしおさい(棚谷保男組合長)は、同市産の「熟成紅こがね」を使った新商品「さつまいもかりんとう」を開発した。28日に開幕するいきいき茨城ゆめ国体では、笠松運動公園陸上競技場周辺のJAグループブースで販売するほか、10月以降は地域の直売所などにも並ぶ。担当者は「消費者に『行方といえばサツマイモ』という認識が、これまで以上に深まれば」と話している。
「さつまいもかりんとう」は、新商品を通じて行方のサツマイモをPRしようと、昨年9月ごろから開発が始まった。サツマイモのパウダーを原料に、企画段階ではバウムクーヘンとかりんとうの2案が浮上。最終的には、「地域の年配の方に、よりなじみのある食べ物」として、かりんとうに決定したという。
かりんとうには、同市産の「熟成紅こがね」の粉末が練り込まれ、口に入れるとカリっとした食感とサツマイモの香り、ほのかな甘みが広がる。味付けは「甘さを控えめにした上で、サツマイモの風味を生かせるよう」調整を重ねた。製造はかりんとう作り90年以上の老舗「旭製菓」(本社東京)が手掛けた。笠松運動公園のJAグループブースでは1袋90グラム、300円(税込み)で販売する。
担当者は「(JAなめがたしおさいでは)約70品目の青果物を生産している。今回のかりんとうの反響次第では、『イチゴ』や『レンコン』などを使った新たな商品開発にも取り掛かってシリーズ化したい」と意欲を見せていた。
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