咲き誇る半夏生 土浦宍塚大池
茨城新聞
2019年7月30日
夏の本格的な訪れを告げる半夏生(はんげしょう)の花の群落が土浦市宍塚の宍塚大池周辺で咲き誇り、訪れる人の目を楽しませている。
半夏生はドクダミ科の多年草で、虫を誘うため葉が半分白くなって化粧しているように見えるのが特徴。群生地は、大池南側の五斗蒔(ごとまき)谷津と呼ばれる湿地内にある。ガマやアシの密集地の中に、長さ約30メートル、幅約10メートルにわたり数百本が咲いている。
大池周辺の自然環境を保全するNPO法人「宍塚の自然と歴史の会」によると、30年ほど前にわずかに咲いているのが確認され、同会が低木や下草刈りをしながら保全したところ、群落は当初の10倍ほどに広がった。
NPOの及川ひろみ理事長は「県内でもこれだけの群生地は珍しいのでは。宍塚の自然とともに観察を楽しんでほしい」と話した。場所は栗崎遺跡に隣接。問い合わせは及川さん(電)090(9840)7194。
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