豊作願い 早乙女手植え 笠間稲荷「御田植祭」
茨城新聞
2019年5月11日
笠間稲荷神社の神事「御田植祭(おたうえさい)」が10日、笠間市石井の同神社神饌(しんせん)田で厳かに執り行われた。初夏の日差しが降り注ぐ中、かすりの着物と花がさ姿の早乙女らが苗を手植えした。
御田植祭は、その年の豊作を祈願する神事で、収穫されたコメは御米(みけ)として毎朝、神前に供えられる。
祝詞奏上や伝統の舞の奉納などに続き、御田植の儀が始まった。地元の市立笠間中の生徒たちが歌う御田植祭歌に合わせるように、県立水戸農高の女子生徒が務める6人の早乙女が稲の苗を丁寧に植えた。
約10アールの神饌田の周りには地元住民や写真愛好家らが集い、強い日差しの下行われた神事を見守っていた。
早乙女を務めた同校畜産科3年、蔀(しとみ)日向子(ひなこ)さん(17)は「田んぼの泥が温かくて気持ちよかった。苗を手で植えるのは楽しい。またやってみたいです」と笑顔で話していた。
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