着物デー 街歩き ファッションショーも 結城 11日まで

茨城新聞
2018年11月11日

結城市の街並みを着物姿で散策するイベント「きものday結城」(市観光協会主催)が10日、同市北部市街地で開幕した。穏やかな秋晴れの下、結城紬(つむぎ)などに身を包んだ着物愛好家たちが、のんびりと街歩きを楽しんだ。10周年を迎えた今回はファッションショーを企画。公募で選ばれた20人が、思い入れのある着物姿で登場した。11日まで。

結城紬を核とした和装文化の普及と、歴史ある同市の魅力を発信するイベント。市立公民館で開かれたファッションショーは、男性4人、女性16人が自慢の着物や、産地で連携している足利銘仙や伊那紬、丹後ちりめんなどの着物を着て登壇。着物やショーへの思いが紹介され、緊張した面持ちでランウエーを歩いた。中央でポーズを決めると、会場からは「すてき」「珍しい着物だね」などと声が上がっていた。石岡市の田口幸子さん(62)は大好きな結城紬に組み紐(ひも)の帯を合わせて登壇。「緊張した。結城紬の魅力に引き込まれ結城に住み、自分で紬を織ったこともある。素晴らしい伝統文化がこれからも続いてくれたら」と話した。

散策を楽しんだ埼玉県越谷市、塩山元子さん(61)は「今年で3回目。普段は着ないような着物を借りて冒険ができるのが良い。街の皆さんも親切で、毎年とても楽しみ」と声を弾ませていた。

11日もファッションショーや反物など豪華賞品が当たる抽選会のほか、酒蔵でeスポーツイベントなども開かれる。

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