牧歌舞伎、名場面に歓声 佐野で定期公演

下野新聞
2015年10月12日

 【佐野】江戸時代から葛生の牧(まぎ)町に伝わる「牧歌舞伎」の第12回定期公演が11日、葛生あくとプラザで開かれた。地元の牧歌舞伎保存会と常盤中生徒が、通称「白浪五人男(しらなみごにんおとこ)」の名場面を演じ、約450人の観衆が伝統芸能を楽しんだ。

 牧歌舞伎は天保年間、江戸歌舞伎の第一人者と言われた3代目関三十郎(せきさんじゅうろう)が地方巡業で訪れた際、地元の若者が教わったのが始まり。

 この日はまず、保存会メンバーが「浜松屋見世先(はままつやみせさき)の場」を上演。弁天小僧菊之助(べんてんこぞうきくのすけ)にふんした座長の飯塚豊治(いいづかとよじ)さん(59)が、「知らざぁ言って聞かせやしょう」で始まる名せりふを披露すると、会場が大いに沸いた。

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